920MHz帯LoRa/FSKモジュール(超低消費電力) ES920LR3
RFとMCUが1チップとなったことにより、無線の特性をほぼ変えずに、超低消費電力モジュールの低コスト化と小型化を実現しました。
メモリも従来のモジュールと比べ増量したため、より様々なカスタマイズに対応可能です。
同モジュールは、LoRa変調とFSK変調に対応しており、コマンドでの切り替えができるため、F/Wの更新の必要はありません。
また、通信に関してはES920LR・ES920LR2と相互通信が可能です。
EASEL無線モジュールの各種別ごとの比較については、「EASEL無線モジュール比較一覧」をご確認ください。
製品バリエーション
外付けアンテナタイプ
ES920LR3
SMT実装用
ワイヤーアンテナタイプ
ES920LR3A1
SMT実装用
主な特徴
LoRaによる長距離通信
STマイクロエレクトロニクス社の最新STM32WLE5JCを採用。LoRa変調により 条件の良い見通しのエリアでは、約10km以上の通信を可能とし、市街地エリアでも半径数km程度のエリアをカバー。
帯域幅と拡散率の組み合わせによりアプリケーションに応じた設定(伝送速度が可変)が可能。
FSK変調による高速通信
LoRa変調だけでなくFSK変調による高速通信にも対応。
FSKはLoRaよりも通信距離は短くなりますが、高速な通信が可能。(最大150kbpsまで対応)
プライベートLoRaとLoRaWANのプロトコル選択可能
ファームウェアの書き換えをすることで、プライベートLoRa(EASEL独自プロトコル)とLoRaWAN(Ver1.0.4に準拠)のプロトコル選択が可能。
より高いコストパフォーマンス
ES920LR3は、RF+MCUが1チップになった最新のSTM32WLを搭載。
低価格を実現したES920LR3であれば、幅広い地域や遠隔地における大規模な無線ネットワークでもコスト・パフォーマンスに優れた通信を可能にします。
メモリ増量により柔軟なカスタム対応
従来のモジュールに比べ、メモリが増量したため、より柔軟なカスタム開発への対応が可能。
複数インターフェース対応
インターフェイス:UART・SPI・I2C・ADC・GPIOに対応。
MCU:STマイクロエレクトロニクス社製STM32WLE5JCを採用。
ニーズに応える2つのモジュールタイプをラインナップ
外付けアンテナタイプとワイヤーアンテナタイプ(*)、計2モジュールから選択可能。
なお、ES920LR3には、評価・開発用モジュールはありません。
評価・開発には専用の評価ボード ES920LR3EB をご使用ください。(ES920LR3SDKに付属)
※アンテナ形状、寸法等は、資料ダウンロードページの「アンテナ資料」にてご確認ください。
製品仕様
項目 | 仕様内容 |
---|---|
型名 | ES920LR3 |
準拠法 | ARIB STD-T108 |
周波数 | 920.6~928.0MHz |
変調方式 |
LoRa変調(スペクトラム拡散) GFSK変調 |
帯域幅 | 62.5kHz~250kHz |
拡散率 | 5~12 |
伝送速度 | LoRa 変調:146bps~31kbps / GFSK 変調:50kbps~150kbps |
送信出力 | 13dBm(20mW)以下 |
受信感度 | LoRa変調:-140dBm / FSK変調:-105dBm |
MCU部 | STM32WLE5JC |
メモリ | FlashROM:256KB、RAM:64KB |
消費電流 (3.3V時) |
Tx:29mA(13dBm時) Rx:5.7mA Sleep:1.3μA |
インターフェース | UART、SPI、I2C、ADC、GPIO |
電源電圧 | 2.4~3.6V |
動作温度範囲 | -40~+85℃ |
接続端子 | 30QFN |
基板搭載 | SMT実装タイプ |
外形寸法 | 17.0×11.6×2.3mm |
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